僂指(るし/ろうし)とは

僂指

【読み】る-し/ろう-し

【意味】

指を折って数えること。屈指

速やかに指折り数えること。また、速やかに指し示すこと。

【文例】畢には配偶の欠けたものまで僂指された(『土』長塚節)

【読み】しまい‐には‐はいぐう‐の‐か‐けたものまで‐るし‐された

乂安/艾安(がいあん)とは

乂安/艾安

【読み】がい‐あん/かい‐あん

【意味】世の中がよく治まって、安らかな・こと(さま)

【例文】

「君の領する所の帝国乂安なる能はず」<明六雑誌>

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乂る  【訓読み】か‐る
乂める 【訓読み】おさ‐める
乂   【音読み】がい

【意味】

1.かる。草をかる。刈
2.おさめる。おさまる。「乂安」「乂寧」
3.すぐれる。かしこい人。「俊乂」

〔漢検対象級 1級〕

餒饉(だいきん)とは

餒饉

【読み】だい‐きん

【意味】うえて、からだが衰える。

【文例】

「天候不良で人民の餒饉が心配だ」

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餒える 【訓読み】う‐える
餒る  【訓読み】くさ‐る
餒   【音読み】だい

【意味】

1.う(飢)え。うえる。ひもじい。「餒饉(ダイキン)」
2.くさる。魚肉がくさる。

〔漢検対象級 1級〕

提撕(ていせい/ていぜい)とは

提撕

【読み】てい‐せい/てい‐ぜい

【意味】

1.師が弟子を奮起させ導くこと。特に禅宗で、師が語録や公案などを講義して導くこと。

2.後進を教え導くこと。

3.奮い起こすこと。盛んにすること。

【文例】

「実行上に、新しい道徳を提撕し」〈花袋・描写論〉

〔漢検対象級 1級〕

卓犖(たくらく)とは

卓犖

【読み】たく‐らく

【意味】

1.すぐれて他からぬきんでていること。また、そのさま。

【文例】

「豪邁卓犖にして、…益々家学を弘む」〈田口・日本開化小史〉

「宝祚の護持を致す事、諸寺に卓犖せり」〈太平記・一五〉

2.この上なく、すぐれているさま。

【文例】

「卓犖たる将帥となり」〈中村訳・西国立志編〉

 

〔漢検対象級 1級〕

青瓷/青磁(せいじ)とは

青瓷/青磁

【読み】せい‐じ

【意味】

うわぐすりに含まれる鉄が還元されて、緑青色あるいは黄みを帯びた青色を呈する磁器。

中国で発達し、安南・朝鮮・日本などに伝わった。

青瓷

【読み】あお‐じ/おあ‐し

【意味】銅を呈色剤ていしょくざいとした緑色のうわぐすりを表面にかけた陶器。緑釉陶器。りょくゆうとうき

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呈色剤

【読み】ていしょく-ざい

【意味】ある物質を発色または変色させる調合した薬。

罍子/櫑子(らいし)とは

罍子/櫑子

【読み】らい‐し

【意味】

高坏(たかつき)の上部に似て縁の高い器をいう。果物などを盛るのに用いた。

【参照】三省堂「大辞林」第三版

① 酒を入れる器。〔十巻本和名抄(934年頃)〕
② 食物などを盛る器。縁(ふち)つきの盤(さら)。

【参照】精選版 日本国語大辞典

縉紳/搢紳(しんしん)とは

縉紳/搢紳

【読み】しん-しん

【意味】《笏 (しゃく) を紳 (おおおび) に搢 (はさ) む意から》

官位が高く、身分のある人。

【文例】

「縉紳の身ながらに笏や筆を擱 (お) いて、弓箭鎗太刀を取って武勇の沙汰にも及んだ」

<幸田露伴「魔法修行者」>

佚居/逸居(いっきょ)とは

佚居/逸居

【読み】いっ‐きょ

【意味】

あそびくらすこと。のんきにくらすこと。

安楽に暮らすこと。怠けて気ままに暮らすこと。

【文例】

「 佚居して空しく衣食するの道理はある可らず」(「福翁百話」 福沢諭吉)

「中世縉紳の佚居の風を素描する」

〔漢検対象級 1級〕