故世(こせい)とは

故世

【読み】こせい

【意味】先代、旧世代のこと。

【四字熟語】

故世忠臣

〔読み〕こせい‐ちゅうしん

〔意味〕先代の君主の時代から仕え、長年にわたって忠誠を尽くしてきた功臣・良臣のこと。

〔故事〕秦の始皇帝に仕えて蒙恬もうてん蒙毅もうきが、二世皇帝・胡亥こがいによって殺されそうになった際、子嬰しえいが二世皇帝をいさめるために用いた言葉。

子嬰は「故趙王遷ちょうおうせんがその良臣・李牧りぼくを殺して顏聚がんしゅうを用い、燕王喜えんおうき荊軻けいかの計略を密かに用いて秦との約束にそむき、斉王建せいおうけんがその故世忠臣こせいちゅうしんを殺して后勝こうしょうを用いた。この三君は、皆その国を失った」と説いた。

これは、奸臣かんしん讒言ざんげんを聞き入れ、忠臣を殺し国家の基盤を崩す愚かな行為だと警告したもの。

日本弓の読み方

日本弓

【読み】にほんきゅう、にっぽんきゅう

註:参照した長野県弓道連盟の『弓道教本』では「にほんきゅう」とのみ記されており、「にっぽんきゅう」は小生眉雪が加えました。

【解説】

日本弓(和弓わきゅうとも呼び、こちらが一般的な様だ)とは、日本の弓道きゅうどう弓術きゅうじゅつおよびそこで使用される長弓ながゆみを指す。

日本弓とは洋弓ようきゅう(アーチェリーの弓)に対する語で、昔の日本では「弓」と言えば日本弓であった。
(「日本そば」が「支那そば」(ラーメン)に対する語と同じ。本来、日本国内では「そば」だけで良い。)

日本弓の特徴は、二点ある。
長さが2m以上もある長弓ながゆみであるということ、弓幹ゆがらの中央よりも下を握って使用すること、の二点である。

日本弓は、古来、大弓(だいきゅう、おおゆみ)と呼ばれており、全長およそ2m以上のものを指した。

現代では全長は七尺三寸(約221cm)が標準とされている。
これ以外に半弓はんきゅう(六尺三寸、約191cm)や、より短い旅弓たびゆみや遊びで使う楊弓ようきゅうなども存在した。

日本弓の製作には、
弓師(ゆみし)・・・弓を製作する人。
矢師(やし)、やはぎ・・・矢を作る人。
弽師(ゆがけし)・・・手にはめる手袋を作る人。
などの専門職が関与する。

日本では、弓は、歴史的に狩猟しゅりょう戦闘せんとうに使用され、加えて武士の精神的な修行にも深く関わっており、弓道きゅうどうとして残っている。

日本弓とは

【補足】読み方の根據

弓道教本の索引。長野県弓道連盟

鞘当て(さやあて)とは

鞘当て

【読み】さや‐あて

【意味】
1.武士が道で行き違うときに、互いに刀の鞘に触れたのをとがめ、争うこと。「さやとがめ(鞘咎め)」ともいう。転じて、ささいなことからおこるけんか、争い。

鞘当て

2.一人の女性をめぐり二人の男性が争うこと。(註)

〔文例〕「ドラマの大筋は恋の鞘当てだ」

3.歌舞伎の趣向の一つで、二人の武士が鞘を当てたことから争いになるというもの。

元禄10年(1697)江戸中村座上演の「参会名護屋さんかいなごや」が最初で、現在の形は文政6年(1823)江戸市村座上演の「浮世柄比翼稲妻うきよづかひよくのいなづま」の吉原仲の町の場による。

浮世柄比翼稲妻

浮世柄比翼稲妻「鞘当の場」の台詞を縦書きで読む

【註解】(眉雪の空想)

「一人の女性をめぐり二人の男性が争うこと」をなぜ、「鞘当て」と呼ぶか?

ちょっと空想してみた。

抜き身の剣は、男性器を指し、鞘は女性器を指す。よって、その女性の所有を争うということだ。

抜き身の「剣を当てる」とか「剣を争う」と書くと、鍔迫り合いが思い浮かび、剣士の実力を争う意味にほぼ限定される。ユーモアを利かせた隠語で解釈すると、男性器の大きさや硬さを争うことになる。

「鞘を争う」とすると、真面目な場合は、鞘の装飾を争うのか、と想像される。ユーモアを利かせた隠語で解釈すると、女同志が壷(女性器)の良し悪しを争うことになりそう。

「鞘当て」は往来で互いの鞘が触れて喧嘩になることだが、ユーモアを利かせた隠語で解釈すると、「一人の女性の壷の取り合い」だと腑に落ちる。

「お前、その鞘は俺の鞘だぞ!返せ!」

「何を!この鞘は昔から俺のもんだ!」

と、争う。なんて、空想してしまう。あははは

なるほど上手い表現だ。(笑)

歌舞伎の演目にもなっている。往来で互いの鞘が触れた者同志が旧知の間柄だった上に、お茶屋の馴染みの女性も同じだった。どちらも「鞘当て」と言う設定だ。完全にユーモアのみで構成された話だろう。一度観劇に行こうかしら(笑)

茅屋(ぼうおく)とは

茅屋

【読み】ぼう‐おく

【意味】
1.草ぶきの屋根の家。
2.みすぼらしい家。あばらや。また、自分の家をへりくだっていう語。

茅屋/萱屋

【読み】かや‐や

【意味】茅葺かやぶきの屋根や家。

茅屋、茅舎

【類義語】

茅舎(ぼうしゃ)・・・茅葺き屋根の家。茅屋とほぼ同じ意味。
掘立小屋(ほったてごや)・・・柱を地面に直接立てて作った粗末な小屋のこと。
廬(いおり)・・・質素な家、小屋のこと。
バラック・・・仮設の建物や粗末な建物を指す。
ぼろ屋(ぼろや)・・・設備が古く、粗末な家を指す。
あばら家(あばらや)・・・破損がひどく、見すぼらしい家を指す。
陋屋(ろうおく)・・・狭く、粗末な家を意味する。
陋居(ろうきょ)・・・狭く、粗末な住居を指す。

外套(がいとう)とは

外套

【読み】がいとう

【意味】防寒・防水などのために服の上から着るゆったりした外衣で、一般的に「コート」や「オーバー」と呼ばれる。

現代では「コート」という言葉が定着しているが、昔は「外套」という呼び方で定着していた。

男性用コート

〇バルマカーンコート(Balmacaan Coat)/ステンカラーコート
スコットランドの地名に由来する、「後方が高く、前方に向かって低い状態で折り返す襟」が特徴。日本では「ステンカラーコート」(和製英語)と呼ばれる。
シンプルで着回しのきくクラシックなアウターとして知られている。
ラグランスリーブ(肩の縫い目がない袖)を持つものが一般的です。

〇チェスターフィールドコート (Chesterfield Coat)
丈はやや長めが基本であり、膝程度が一般的で、見た目はフロックコートや背広に近い。19世紀に英国の「チェスターフィールド伯爵」が初めて着用したことに由来する。

〇ブッシュコート(Bush Coat)
二つの意味がある。一つは、カナダの森林労働者が着ていた厚手のウール地のコート。もう一つは、サファリジャケット(ブッシュジャケット)の異称。
ブッシュコートは、もともとアフリカの草原地帯での狩猟(サファリ)のために考案された衣服。そのため、機能性や丈夫さを重視したデザインが特徴で、1960年代以降、タウンウエアとしても普及した。

〇マッキントッシュ(Mackintosh Coat)
1823年創業の英国を代表するアウターウェアブランドで、「ゴム引きコート」が特徴。「ゴム引きコート」は、生地の間に天然ゴムを塗り圧着した防水布を使用したもので、ロンドンの雨天対策のために開発された。
現在では、この伝統製法を守りつつ、トレンチコートやダッフルコートなど様々なアイテムを展開している。

〇インバネスコート(Inverness Coat)
スコットランドのインバネス地方に由来する、長い丈のコートに肩を覆うケープが付いた外套。
丈の長いコートに、ケープを合わせたデザイン。コート部分に袖のあるものと無いものがある。日本では明治時代に伝わり、和服の大きな袖を邪魔しない実用性の高さから、和服用として「とんび」や「二重回し」などと呼ばれて流行した。

〇リーファーコート(Reefer Coat)
元々は帆船上の帆を巻き上げる水夫(reefer)が着用した、厚手のウール素材で作られた防寒用のショートコートを指す。
現在は、ピーコート(Pコート)に似た、ダブルブレスト(両前)仕立ての防寒コートを指す言葉として使われることもあり、
特に丈が長めでエレガントな雰囲気を持ち、洗練された印象を与えるコートを指すことが多い。

〇トレンチコート(Trench Coat)
「トレンチ」とは「塹壕(ざんごう)」を意味し、第一次世界大戦中にイギリス軍が塹壕で着用していた防水性の高い軍用コートに由来する。
デザインの特徴として、ダブルブレストの前開き、エポレット(肩章)、ガンフラップ(雨除けの当て布)、ウエストを絞るベルトなどがある。
現在では、機能性とファッション性を兼ね備えた定番のファッションアイテムとして、男女問わず広く親しまれている。
素材は、綿のギャバジン(綾織り生地)が伝統的。

〇アルスターコート(Ulster Coat)
アルスターコートとは、北アイルランドのアルスター地方に由来する、厚手の生地で作られたロング丈のオーバーコートです。
大きな襟(アルスターカラー)やダブルブレスト、バックベルトなどが特徴で、トレンチコートの原型とも言われています。

燈籠/灯篭(とうろう)とは

燈籠とは、蝋燭や油で点けた火を四方で囲って保護するための道具です。
東アジアから広まった照明器具である燈籠は、飛鳥時代に仏教と共に伝わりました。
仏教においてともしびは仏様の慈悲の心を示すと言われ、闇夜やみよを照らし邪気を払う神聖なものです。

註:「灯」は「燈」の新字体。

「燈の籠」という名の通り、燈籠は神聖な灯を囲み、消えないように風から守る役割を果たします。

燈籠はやがて寺社の献灯用に屋外に設置され、素材も紙を貼った木枠から、石や銅など堅牢なものが使われるようになった。
現在でも各地のお寺や神社で石灯篭や吊り下げ燈籠といった多種多様な燈籠を見ることが出来、火袋に寺社の紋や植物、動物などが名入れされているものもあります。
長い歴史を持つ燈籠は、時代が変わるにつれて行燈そして提燈へと分化していきました。

色々な燈籠

行燈/行灯(あんどん)とは

行燈は和紙を張った枠組みで光源を囲み、明かりが消えないように設計された照明器具です。
禅宗の伝来と共にチャイナから伝わった行燈は、当初は持ち歩くものだったので「行」の字にあかりを意味する「燈(灯)」で行燈と名付けられました。

註:「灯」は「燈」の新字体。

行燈も提燈と同様に江戸時代に普及した照明器具の一つで、こちらは屋内用に使われました。
当時は菜種油なたねあぶら魚油ぎょゆを火皿に注ぎ、木綿などに点火してともしました。

色々な行燈

提燈/提灯/桃灯(ちょうちん)とは

提燈とは、伸縮性のある竹ひごで作られた枠に和紙を貼りつけ、中に蝋燭を入れたものです。
外灯が発達していなかった江戸時代には、夜道を照らすのに提燈が活躍しました。
持ち歩きの定番である「ブラちょうちん」、小さく折り畳めて旅に最適な「小田原提灯」、武士が馬に乗る時に腰に差す「馬上提燈」など、提燈は携帯し易い工夫が施され、様々な形状で制作されるようになりました。

色々な提燈

註:「灯」は「燈」の新字体。

卜占(ぼくせん)とは

1.卜占は占いの一種

卜占とは、自然界の偶然の現象を通して、神からのメッセージを読み取る占術せんじゅつの一種です。
ぼく」は「占う」の古語で、「きざし」や「しるし」を意味します。

2.占術は三種類

占術は大きく分けて三つの種類に分類される。
一つ目は「めい」で、生年月日などから運命を読み解く方法(例:四柱推命、占星術)。
二つ目は「ぼく」で、偶然性や現象から導き出す方法(例:易占、タロット)。
三つ目は「そう」で、形や姿から運勢を見抜く方法(例:手相、風水)。

この中で卜占は「卜」に分類される。

 

占いは三種類に分類される

3.卜占の起源

卜占の起源は古代チャイナにの「易占えきせん」です。
これはかめ甲羅こうらや動物の骨を焼いて生じた割れ目の形から未来を読み解く「甲骨卜辞こうこつぼくじ」に始まります。
この方法は、紀元前十三世紀頃のいん王朝で盛んに用いられましたが、やがて廃れました。

4.卜占の種類と方法

卜占(卜術ぼくじゅつ)には、主に亀卜きぼく竹卜ちくぼく蓍草卜しそうぼくの三種類があります。

亀卜きぼくは、かめ甲羅こうらを用いて行う卜占の方法です。亀の甲羅に穴をあけ、熱した金属棒を挿入することで、ひび割れを生じさせます。このひび割れの形状や位置から、吉凶を判断します。
亀卜は、殷王朝時代から周王朝時代にかけて盛んに行われ、国家の重大な意思決定に用いられました。

竹卜ちくぼくは、竹を用いて行う卜占の方法です。竹の表面に質問内容を記し、火であぶることでひび割れを生じさせ、その形状から答えを導き出します。
竹の表面に質問内容を記す。竹を火であぶり、ひび割れを生じさせる。ひび割れの形状を観察し、答えを導き出す。

蓍草卜しそうぼくは、蓍草(シソ科の多年草)のくきを用いて行う卜占の方法です。
蓍草の茎を一定の長さに切り、それを操作することで吉凶を判断します。
蓍草の茎を一定の長さに切る。茎を左右に分け、一定の規則に従って操作する。最終的に残った茎の本数や配置から、吉凶を判断する。

5.易占(えきせん)

易占は、「八卦はっけ」や「六十四卦ろくじゅうしけ」を用いて、「質問」に対する「答え」を導き出す方法です。
筮竹ぜいちくやコインを使い、陰陽の組み合わせから得られたを解釈する。

6.タロット占い

西洋における卜占の代表格がタロット占いです。
78枚のカードを使って、無意識や直感、宇宙からのメッセージを読み解きます。
カードの絵柄や位置(正位置・逆位置)から意味を導き出します。

7.ダイス占いとコイン占い

サイコロやコインを使った卜占も、偶然性に基づく方法として古くから行われています。コインの裏表やサイコロの目を使い、単純な二択や複数の選択肢の中から判断を下す方法です。簡単で日常にも取り入れやすい占術です。