刀圭
【読み】とうけい
【意味】
薬を調合するさじを指し、転じて医術や医者を意味する。
刀圭は、もともと「刀」の形をしていて「さじ(圭)」の役割を果たす道具から来ている。
主に「刀圭家」(=医者)の形で使われる。
類語には「薬匙」がある。
時代小説のタイトルや、医療法人の名前に見られる知的で古風な表現です。
〔出典〕『竹園の漢詩人 伊藤冠峰』 編著者:村瀬一郎 発行所:冠峰先生顕彰研究会 刊行日:1993年11月8日 p.78
【文例】
是に於イテ、吉之モ神ニ飛奮シ、刀圭ヲ擲チ、高堂ニ拝辞シテ、一剣一嚢モテ飄然トシテ西ス。
〔出典〕同上
〇高堂(こうどう)・・・両親のこと。
〇一剣一嚢(いっけんいちのう)・・・剣士や旅人が、剣一振りと身の回りのものを入れた袋(嚢)一つだけで旅をする、質素で軽快な様子、または世俗の執着を持たない清廉な心境を表す。
〇拝辞(はいじ)・・・相手からの依頼や誘い、申し出を「謹んで断る」という意味の謙譲語。
