「ネコヤナギ」は「猫柳」と書き(学名: Salix gracilistyla)、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。
山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの一種である。
和名「ネコヤナギ」の由来は、やわらかい銀白色の毛に覆われた花穂がネコの尻尾に連想させることから、この名がある。
別名で「エノコヤナギ」「エノコロヤナギ」「イノコロヤナギ」「カワヤナギ」とも呼ばれる。
地方によって呼称が異なり、「ネコネコ」「ネコジャラシ」「ネコノマクラ」「ニャンコノキ」といった猫と結びついた呼称や、「イヌコロ」「エノコロ」「インコロ」「イノコロヤナギ」といった犬と結びついた呼称が知られるほか、東北では「ベコ」「ベコベコ」「ベコヤナギ」といった牛と結びついた呼称が見られる。
「エノコ」は、漢字で「犬子」「犬児」「狗児」「狗子」などと表記し、
「エノコヤナギ」または「エノコロヤナギ」は、「狗子柳」「狗尾柳」と書く。