鮎魚(でんぎょ)とは

鮎魚

【読み】でんぎょ

【意味】なまず。鮎(あゆ)ではない。

【文例】鮎魚能く竹に上る
〔読み〕でんぎょ よく たけ に のぼる
〔意味〕ぬるぬるした体でも葉をかんで竹に登る。転じて、困難を克服して目的を果たす意。

<国宝-絵画。瓢鮎図(如拙筆)妙心寺退蔵院/京都>

瓢鮎図02

 

 

瓢鮎図の解説PDF

「瓢箪で鮎(なまず)を押さえる」という禅の公案を描いたのが「瓢鮎図」で、これに京都・五山の僧三十一人も参詩を書いた。
「鮎」は「あゆ」ではなく「なまず」のことで、通常、国字(日本の文字)で「鯰」と書くが、中国由来の「鮎」で表記されている。

鴨嘴(かものはし)とは

鴨嘴

【読み】かものはし

【意味】鳥に近い獣。かわうそに似て小、あごは長くして角鞘かくしょうかぶり、かもくちばしかたちをなすより云ふ。

【参照】『大漢和辞典』 大修館書店

【語彙説明】

〇角鞘(かくしょう)・・・ウシやヤギなどの一部の動物が持つ洞角どうかくを構成する、ケラチンというタンパク質でできた外側の鞘(さや)のこと。

〇洞角(どうかく)・・・ウシ科とプロングホーン科の角である。
生きた骨の核を、タンパク質とケラチン(角鞘)が覆っている。角鞘のみに着眼すると空洞であることから、このように呼ばれる。角鞘は皮膚の表皮が強く角質化したものである。

君と一夕の話は、十年の書を讀むに勝る。

きみ一夕いっせきはなしは、十年じゅうねんしょむにまさる。

【原文】

與君一夕話。勝讀十年書。

【説明】

君のやうな博學多識の意氣いき相投あいとうじて、一夕いっせき歡談かんだんほしいままにすることが出来できるとは、まさえきを受け知能を啓發けいはつせらるゝこと、十年のあいだ、讀書に親しめる以上の價値かちがある。

けだし、無師獨悟むしどくごとて、ひとまなんで獨りさとるがごときは、おおむ偏頗へんがく見界けんかいに終始するものなるがゆえに、良友りょうゆうを得て、共に語り、腹藏ふくぞうなく意中いちゅう披瀝ひれきし合つて疑團ぎだん氷解ひょうかいするにまされるは無しと云へる意であろう。

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【語彙説明】

〇無師獨悟(むしどくご)・・・特定の師匠や指導者を持たず、自分自身で物事を理解すること。

〇見界(みさかい)・・・見境と同じ。物事の見分け。善悪などの判別。識別。

〇疑團/疑団(ぎだん)・・・心の中にわだかまっている疑いの気持ち。

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【参照】

『醉古堂劍掃講話』「情之巻」 p.140~141
著作者:大村智玄 刊行所:京文社書店

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【出典】

『酔古堂剣掃』(すいこどうけんそう)「情」(じょう)

中国・明朝末の陸紹珩(字:湘客)が古今の名言嘉句を抜粋し、収録編纂した編著。

残涯/殘涯(ざんがい)とは

残涯/殘涯

【読み】ざん-がい

【意味】

1.余命のこと。〔参考〕『富山女子短期大学紀要(18)』 出版年月:1983.04 p.35

2.残りわずかな生涯。〔参考〕『北陸古典研究(12)』 出版者:北陸古典研究会 出版年月:1997.10 p.119

3.残る生涯。余命。〔参考〕『夢花詩』 著者:若林欽堂 出版者:燔祭編集室 出版年月:1984.09 p.14

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【文例】

「五十わずカニ過ギテ鬢已びんすでしろ悠悠ゆうゆう心迹しんせき残涯ざんがいヲ送ル。詩夢ノ春草ヲフコト無カルケンヤ。」

『下谷叢話』 永井荷風・著 岩波文庫 2000年9月14日発行 252頁 2行目

婉約(えんやく)とは

婉約

【読み】えんやく

【意味】従順で謙遜。また、奥ゆかしくつづまやか。

『広漢和辞典』の解説 「婉約」PDF

【文例】

「時ニ殺気ヲ見ルノ間綿麗ノ語ヲナス。すなわちマタ黄鸝こうりノ百てんスルガ如ク、婉約えんやく喜ブベシ。」

『下谷叢話』 永井荷風・著 岩波文庫 2000年9月14日発行 193頁 12行目