縉紳/搢紳
【読み】しん-しん
【意味】《笏 (しゃく) を紳 (おおおび) に搢 (はさ) む意から》
官位が高く、身分のある人。
【文例】
「縉紳の身ながらに笏や筆を擱 (お) いて、弓箭鎗太刀を取って武勇の沙汰にも及んだ」
<幸田露伴「魔法修行者」>

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二文字三文字熟語
【読み】しん-しん
【意味】《笏 (しゃく) を紳 (おおおび) に搢 (はさ) む意から》
官位が高く、身分のある人。
【文例】
「縉紳の身ながらに笏や筆を擱 (お) いて、弓箭鎗太刀を取って武勇の沙汰にも及んだ」
<幸田露伴「魔法修行者」>
【読み】いっ‐きょ
【意味】
あそびくらすこと。のんきにくらすこと。
安楽に暮らすこと。怠けて気ままに暮らすこと。
【文例】
「 佚居して空しく衣食するの道理はある可らず」(「福翁百話」 福沢諭吉)
「中世縉紳の佚居の風を素描する」
〔漢検対象級 1級〕
【読み】あにき/あにい/あに/せなあ/あにや/にい
〈類語〉兄貴(あにき)
【意味】
1.兄を敬って、または、親しんでいう語。
2.若者・職人・やくざなどの間で、勢力があり、頭株(かしらかぶ)に推される者。
3.年上の男。
〔補説〕「あにぎみ」の音変化か。「貴」は当て字。
〈類語〉兄い(あにい)
【意味】
1.あに。
2.勇み肌の若者。また、その若者を呼ぶ語。「いなせな兄い」
〈類語〉兄(あに)
【意味】
1.きょうだいのうち、年上の男。⇔弟。
2.(「義兄」とも書く)妻や夫の兄。また、姉の夫。義兄(ぎけい) 。
3.(「あにさん」などの形で)年配者が若い男を親しんでいう語。
〈類語〉兄なあ(せ‐なあ)
【意味】
(「せ(兄)な」の音変化)<参考下段>
1.田舎の若い男性。
「村の佳人才子たる女 (あま) っ子せなあが屈竟の出合場処として」<魯庵・社会百面相>
2.兄。また、長兄。
「小梅のせなが柴の戸をたづねて」<人・梅児誉美・三>
「兄さんとしやれてせなあに逢ひに出る」<誹風柳多留9>
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【隠語としての「兄哥」(あにき)の意味】
比較的高級なる官吏、又は刑事、巡査等を云ふ。
【参考】
夫な/兄な/背な(せ-な)
(「な」は接尾語)女性が、夫・恋人または兄弟など親しい男性をいう語。
「ま遠くの野にも逢はなむ心なく里のみ中に逢へるせなかも」<万葉集 三四六三>
1.「おかみ」は、古くは天皇陛下のことを指し示し「お上」。
「上」は「神」の意味した。
従って、「おかみ」は「お神」、「おかみさん」は「お神さん」、「かみさん」は「神さん」ともなる。
2.「お上」を「おかみ」または「上様」を「うえさま」と読むと、
貴人に対する尊称となり、古くは主に天皇陛下を指し、室町時代には大名を指した。
江戸時代には征夷大将軍を指したが、江戸幕府を意味することもあった。
現代では、官邸及び行政府を揶揄て巷間で使われる。
3.「女将」と書いて「おかみ」と読む場合は、旅館や料理店などで、女主人などを指す。
4.「かみさん」と呼ぶ場合は、庶民が親しい間柄で、自分の妻、または他人の妻を指す。
5.「おかみさん」と呼ぶと、庶民が他人の妻や料理屋の女主人などを指す。
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御上(おかみ)
意味:〔参照:goo国語辞書〕
1.天皇の敬称。
2.朝廷・幕府や政府など、時の政治を執り行う機関。また、為政者。
3.(「女将」とも書く)旅館・料理屋・居酒屋などの女主人。じょしょう。
また旅館、食堂や相撲部屋などを取り仕切る女性を「女将(おかみ)」「女将さん」と呼ぶ。
ただし、本来は「御上さん」が正しい表記である。
上様(かみさま)
意味:〔参照:goo国語辞書〕
1.身分の高い人の妻を敬っていう語。奥方。
2.近世、商家や一般の人の妻を敬っていう語。おかみさん。
3.近世、上方で、隠居した良家の老女を敬っていう語。かみさん。
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★「おかみさん」の漢字、当て字
御上さん(おかみさん)
意味:〔参照:デジタル大辞泉〕
庶民が他人の妻や料理屋の女主人などを親しんで、また敬っていう語。
○「おかみさん」と読んだ文献
女房 『二重心臓』/ 夢野久作(著)
内君 『義血侠血』/ 泉鏡花(著)
老婦 『うつり香 』/ 近松秋江(著)
主婦 『うつり香 』/ 近松秋江(著)
内儀様 『大岡政談』/ 作者不詳(著)
内室 『貧乏 』/ 幸田露伴(著)
御内儀 『大岡政談』/ 作者不詳(著)
御内室 『塩原多助一代記』/ 三遊亭円朝(著)
細君 『血の文字』/ 黒岩涙香(著)
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★「かみさん」の漢字、当て字
上さん(かみさん)
意味:〔参照:goo国語辞書〕
1.商人・職人などの妻、また、その家の女主人を呼ぶ語。〔御上 (おかみ) さん〕に同じ。
2.親しい間柄で、自分の妻、または他人の妻を呼ぶ語。
3.「かみさま(上様)3」に同じ。–>近世、上方で、隠居した良家の老女を敬っていう語。
○「かみさん」と読んだ文献
女房 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』/ ニコライ・ゴーゴリ(著)
内儀 『敵討札所の霊験 』/ 三遊亭円朝(著)
主婦 『うつり香 』/ 近松秋江(著)
内儀様 『闇夜の梅 』/ 三遊亭円朝(著)
女将 『白い下地』/ 泉鏡花(著)
女主人 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』/ ニコライ・ゴーゴリ(著)
女亭主 『藁草履 』/ 島崎藤村(著)
妻君 『みみずのたはこと 』/ 徳冨蘆花(著)
老妻 『田舎教師 』/ 田山花袋(著)
内室 『貧乏 』/ 幸田露伴(著)
内室様 『怪談牡丹灯籠』/ 三遊亭円朝(著)
家婦 『五本の指 』/ ルイ・ベルトラン(著)
細君 『越後獅子』/ 羽志主水(著)
細君様 『したゆく水 』/ 清水紫琴(著)
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★「おかみ」の漢字、当て字
御上(おかみ)
意味:〔参照:goo国語辞書〕
1.天皇の敬称。
2.朝廷・幕府や政府など、時の政治を執り行う機関。また、為政者。
3.(「女将」とも書く)旅館・料理屋・居酒屋などの女主人。じょしょう。
また旅館、食堂や相撲部屋などを取り仕切る女性を「女将(おかみ)」「女将さん」と呼ぶ。
ただし、本来は「御上さん」が正しい表記である。
○「おかみ」と読んだ文献
女将 『松のや露八』/ 吉川英治(著)
内儀 『銭形平次捕物控』「青葉の寮」/ 野村胡堂(著)
主婦 『死の接吻 』/ 小酒井不木(著)
御上 『吾輩は猫である 』/ 夏目漱石(著)
女房 『歌行灯 』/ 泉鏡花(著)
政府 『死せる魂』「または チチコフの遍歴」/ ニコライ・ゴーゴリ(著)
女將 『天満宮 』/ 上司小剣(著)
幕府 『血曼陀羅紙帳武士 』/ 国枝史郎(著)
御内儀 『銭形平次捕物控』「密室」/ 野村胡堂(著)
御神 『満韓ところどころ 』/ 夏目漱石(著)
公儀 『銭形平次捕物控』「大村兵庫の眼玉」/ 野村胡堂(著)
主君 『丹那山の怪』/ 江見水蔭(著)
官 『血煙天明陣 』/ 国枝史郎(著)
御主婦 『日本橋 』/ 泉鏡花(著)
公邊 『大岡政談 』/ 作者不詳(著)
警察 『魔都 』/ 久生十蘭(著)
慈善 『ジエィン・エア』/ シャーロット・ブロンテ(著)
龗神 『万葉秀歌 』/ 斎藤茂吉(著)
国庫 『死せる魂』「チチコフの遍歴」/ ニコライ・ゴーゴリ(著)
官権 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』/ ニコライ・ゴーゴリ(著)
岡見 『福翁自伝 』/ 福沢諭吉(著)
御公儀 『大岡政談 』/ 作者不詳(著)
御家内 『七福神詣 』/ 三遊亭円朝(著)
徳川家 『顎十郎捕物帳』「御代参の乗物」/ 久生十蘭(著)
有司 『どんたく』「絵入り小唄集」/ 竹久夢二(著)
朝廷 『新・水滸伝 』/ 吉川英治(著)
淤加美 『古事記』/ 太安万侶、稗田阿礼(著)
私服 『魔都 』/ 久生十蘭(著)
細君 『春心 』/ 田中貢太郎(著)
【読み】ぶちかえ‐す
【意味】
1.打たれた仕返しに、その人を打つ。先方へ打って返す。うちかえす。
2.(「ぶち」は接頭語)ひっくり返す。くつがえす。
3.くり返す。「反覆す(ぶちかえす)」とも書く。
【読み】いつゆう
【意味】気ままに楽しみ遊ぶこと。
【文例】「只日夜に佚游を事として」(太平記)
【参照】『大漢和辞典』 大修館書店
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【読み】しん-しん
【意味】《笏 (しゃく) を紳 (おおおび) に搢 (はさ) む意から》
官位が高く、身分のある人。
【文例】「縉紳の身ながらに笏や筆を擱 (お) いて、弓箭鎗太刀を取って
武勇の沙汰にも及んだ」(露伴・魔法修行者)
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