中鎭/中鎮(ちゅうちん)とは

中鎭/中鎮

【読み】ちゅう-ちん

【意味】僧職。古、寺院の役僧の鎭の第二等のもの。

〔類聚三代格、三〕大・中・少鎭、撿挍、目代等之類。

【参照】『大漢和辞典』 大修館書店

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〇「鎮」は、寺務を統括する僧侶の役職という意味があり、これは奈良・平安初期に見られた役職で、三綱(さんごう)のさらに上位に位置するものでした。
大鎮・中鎮・小鎮の別があった。

〇鎭/鎮(ちん)は、平安時代の尼寺の僧職の名称。大別当おおべっとうに同じ。

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おお‐べっとう【大別当】
〘 名詞 〙

① 院の別当の一つ。院庁(いんのちょう)の別当数名のうち、本官が大臣であるものを呼ぶ。鎌倉時代以降の称。執事別当。

② 鎌倉鶴岡八幡宮などの、社僧の役職名。

【参照】『日本国語大辞典』 小学館

南郭子綦(なんかくしき)〔人物〕

南郭子綦/南郭子葵

【読み】なん-かくしき

古人の名。孔子の弟子。
子游等と同時の人。南伯子綦を見よ。
〔莊子、齊物論〕南郭子纂、隱几而坐、仰天而嘘。
〔釋文〕司馬云、居南郭、因爲號。

【眉雪の追記】

楚の昭王の庶弟(異母弟)。南郭は子綦が住んでいた所。

〔『新釈漢文大系』第7巻 老子・荘子(上)『斉物論』篇 p.152〕

南伯子綦/南伯子葵

【読み】なん-ぱくしき

戰國の人。南丘に遊んで大木を見、其の不材なるが故に、却って其の眞に大なるを知る。
又、南子綦・南子葵に作る。〔荘子、齊物論・人閒世・大宗師〕

【眉雪の追記】

『荘子』の中で

「南子綦は、南子綦(斉物論にみえる)と同じ。「伯」は長。従う道が貴く、物の長となりうるので、伯という。」

と解説されている。〔『新釈漢文大系』第7巻 老子・荘子(上)『内篇 人間世第四』篇 p.220〕

『荘子』の中で

「南伯子は、南郭子の誤りであろう。」

と、解説されている。〔『新釈漢文大系』第7巻 老子・荘子(上)『内篇 人間世第四』篇 p.259〕

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委墩(いとん)とは

委墩

【読み】いとん

【意味】墩は、物をずっしりと集積すること。委墩で、まかされて重くのしかかる意か。

【出典】『下谷叢話』 永井荷風・著 岩波文庫 2000年9月14日発行 15頁 4行目

意味は文庫本の「注」語彙説明(260頁)を引用。

田塍(でんしょう)とは

田塍

【読み】でんしょう

【意味】田のあぜ。田畠のうね。

〔劉禹錫、插田歌〕田塍望如線、白水光参差。

〔蘇舜欽、遊山詩〕崎嶇縁田塍、時又渉、狹磎。

田塍閒/田塍間

【読み】でんしょうのあいだ

【意味】田のあぜ道の閒。

〔頼山陽、耶馬渓圖卷記〕與含公南行、行田塍閒、至仙人巖。

【参照】『大漢和辞典』巻七 大修館書店

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市塵(しじん)とは

市塵

【読み】しじん

【意味】

1.市街しがいにたちこめるちりやほこり。

〔文例〕「四隣農事促、一径市塵稀」(出典:『蹈海集』三、服部元雄・著)

2.市中の雑踏ざっとう。町中のにぎわい。

〔文例〕「俗気都にも増せる市塵のうちに一夜を過せり」(出典:『三日幻境』北村透谷・著)
〔文例〕「願の如く市塵をのがれて」(出典:『不言不語』尾崎紅葉・著)

3.藤沢周平の長編小説。1988年刊行。儒者、新井白石を主人公に据えた歴史小説。第40回芸術選奨文部大臣賞受賞。

【参照】『日本国語大辞典』6巻 小学館

 

太田行蔵(おおた こうぞう)〔人物〕

太田 行藏

【読み】おおた こうぞう/おほた かうざう

【略歴】

明治28年(1895年)生れ。(長野県)信州伊那出身。

大正6年 国学院大師範科卒。

旧制甲府中学~諏訪~松本高女学校教師を経て片倉工業学園講師。

昭和46年 国語問題協議会理事。

平成2年(1990年)2月 逝去、95歳。

【著書及び監修編集】

『登山』  健文社 昭和4年(1929年)
『憧れのキャンピング』 健文社 昭和6年(1931年)
『國文の單語』〔編集〕 開隆堂書店 昭和11年(1936年)
『國文法指針 學習受験』 健文社 昭和11年(1936年)
『國語敎育の現狀』 白水社 昭和16年(1941年)

『現代假名遣批判と今後の國語敎育』 日本弘報社 昭和23年(1948年)

→ 表紙 目次 本文 補足1 補足2

『國語の擁護 現代假名遣ひを駁す』〔共著〕 城北書房 昭和23年(1948年)
『日本語を愛する人に』 三光社 昭和31年(1956年)
『人間土屋文明論』 短歌新聞社 昭和46年(1971年)
『小倉百人一首』〔監修〕 三弥井書店 昭和48年(1973年)

冬雷創刊60周年記念刊行の文庫版
『現代仮名遣い表記「四斗樽」圧縮版』 冬雷短歌会・発行 令和3年(2021年)

【眉雪の独言】

太田行蔵氏の略歴がネット上に見当たらなかったので、未完成だが、取り急ぎ記事にした。