九鼎大呂
【読み】きゅうてい‐たいりょ/きゅうてい‐たいろ
【意味】
「九鼎」は夏の禹王が九州から献上させた黄金で造った一基の鼎。
「大呂」は周王朝の大廟に吊るした大きな鐘。
どちらも非常に価値のある珍しい物。転じて、重要な地位や名声などのたとえ。
【出典】『史記』「平原君伝」
【眉雪の補記】
「九鼎」と「大呂」の本物は、現存していない。
始皇帝が周から奪おうとしたが、既に喪失していた。
「九鼎」の復元品が現在、上海博物館に在るだけだ。
「九鼎」については、前回、「鼎の軽重を問う」に書いた。
次に「大呂」とは、どんな物か。
文献では、大鐘となっているが、「大呂」の復元品は無い。
チャイナでは音楽のことを「律呂」と呼ぶ。律(陽声)と、呂(陰声)の音からの成語。
従って、「大呂」は、音色を奏でる目的の大鐘のこととなる。
日本のお寺に在る吊り鐘を想像すれば良いのではないか、と思う。


