臭ヲ逐フ
【読み】しゆう を お ふ 〔口語:しゅうをおう〕
【意味】
くさいものをおふ。嗜好の偏った喩。
〔呂覽、遇合〕人有大臭者、其親戚兄弟妻妾知識無能與居者、自苦而居海上、海上人有悦其臭者、晝夜隨而不能去。
〔曹植、與楊徳祖書〕蘭苣蓀蕙之芳、衆人所好、而海畔有逐臭之夫。
【熟語】逐臭(ちくしゅう)

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二文字三文字熟語
【読み】しゆう を お ふ 〔口語:しゅうをおう〕
【意味】
くさいものをおふ。嗜好の偏った喩。
〔呂覽、遇合〕人有大臭者、其親戚兄弟妻妾知識無能與居者、自苦而居海上、海上人有悦其臭者、晝夜隨而不能去。
〔曹植、與楊徳祖書〕蘭苣蓀蕙之芳、衆人所好、而海畔有逐臭之夫。
【熟語】逐臭(ちくしゅう)
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【読み】ぼうしょう/むしょう
【意味】齊(斉)の地で一種の霜をいふ。霧淞。
〔曾鞏、冬夜即事詩〕月澹千門霿淞寒。〔注〕齊寒甚、夜気如霧、凝於水上、旦起視之如雪、日出飄満階庭、尤爲可愛、齊人謂之霜淞、諺曰、霿淞重霜淞、窮漢置飯甕、以爲豊年之兆。
【註】斉(せい)とは。
古代中国・春秋戦国時代の有力国家の一つ。周代の文王や武王の軍事・経済顧問であった太公望(呂尚)が封じた国。春秋時代には桓公が管仲や鮑叔を補佐役として国を豊かにし、桓公は春秋の五覇と呼ばれた。その後、家臣の田氏に乗っ取られ、田斉となった。
【参考 同音異義語】
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【読み】ぼうしょう/むしょう
【意味】川の名。臨潢の西南。金の世宗の時、遼人伊喇鄂斡、帝を稱し、金将默音、之を此處に敗る。満洲熱河省赤峯縣の東。
【読み】せいげん
【意味】清談と同じ。
〔世説新語、文学〕謝鎭西(尚)少き時、殷浩の能く清言するを聞き、故に往きて之れに造る。~神を注ぎ意を傾け、覺えずに流汗面に交はる。
【読み】せい‐だん
【意味】清談と清言は同じ。
1.中国の魏晋時代に知識人の間に流行した老荘風の高踏的な哲学議論をいう。晋代の「竹林の七賢」の清談は特に有名。
2.世俗を離れた、趣味・芸術・学問などの高尚な話。
【読み】ししはんせず
【意味】『詩経』斉風「猗嗟」の句に基づく表現で、反は矢が反復して同じ場所に当たること。
【文例】
「先生射ヲ善クシ、四矢反セズトイヘドモイマダカツテ彀ヲ出デズ。」
〔意訳〕「先生は(矢を)射るのが上手く、四本の矢が同じ所に当たる程ではないが、(直径約36㎝の)的を外すことはない。」
『下谷叢話』 永井荷風・著 岩波文庫 2000年9月14日発行 15頁 14行目
意味は文庫本の「注」語彙説明(260頁)を引用。解説者は成瀬哲生教授(山科大学)。
註:図書館で数種の辞書字典に当ったが見つからなかったので、文庫本の解説を引用させて頂いた。
【出典】
『詩経』斉風「猗嗟」より一部抜粋(『新釈漢文大系』を参照)
〔原文〕
四矢反兮 以禦亂兮
〔読み下し文〕
四矢反る 以て亂を禦ぐ
〔現代口語文〕
四矢はみごとに重なる。国の乱れを禦ぐに足る頼もしい人よ。
〔意味〕
「四矢」は、射儀に用いる四本の矢の意(毛伝・集伝)。
「反」は、四本の矢が皆同じところに復るの意、つまり四矢が重なり合って的中することをいう。
毛伝鄭箋の「反は復るなり。礼射は三たびして止む。射る毎に四矢、皆其の故処を得。此を之れ復と謂ふ。射は必ず四矢とは、其の能く四方の乱を禦ぐに象る」、屈万里の「反は復なり。四矢皆重複して一処より出づるを謂ふ」による。
林義光は的に中たった矢を抜して、復射る、これを四回くり返しても四矢がすべて同じところに中たるとする。
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縦書きのPDFで読むなら → 詩経「斉風」猗嗟
【読み】ほうだん
【意味】「飽食暖衣/飽食煖衣」(ほうしょくだんい)の略。
不自由のない生活のたとえ。または、贅沢な生活のたとえ。
飽きるくらいの十分な食料と暖かい衣服があって、生活に困らないという意味から。
【出典】『孟子』「滕文公・上」
【類義語】
暖衣飽食/煖衣飽食(だんい-ほうしょく)
錦衣玉食(きんい-ぎょくしょく)
侈衣美食(しい-びしょく)
豊衣足食(ほうい-そくしょく)
【読み】たんぜん-ぶろ
【意味】江戸時代初期、丞応・明暦(1652~58)の頃、湯女風呂が流行し、江戸・神田四軒町雉子町の、堀丹後守の下屋敷の前にある風呂屋を「丹前風呂」と呼んだ。
【読み】たんぜん‐かつやま
【意味】江戸で有名な遊女。正保三年(1646)~明暦二年(1656)在籍と伝える。勝山と名乗る他の遊女と区別するため丹前勝山という。丹前とは堀丹後守の屋敷前にあったので丹前風呂と呼ばれた風呂屋の湯女としての前歴による命名である。
湯女の時から人気が高く、吉原に移籍して太夫の第一人者となった。裏付きの袴に木刀を差した外出姿の歩き方は丹前風と言われて流行し、白元結に片髷の伊達結びは勝山髷とよばれて後世に名を残した。
【読み】たんぜん‐ふう
【意味】江戸初期の道楽者や俠客の間で流行した伊達姿などの風俗。
江戸初期、神田の堀丹後守の屋敷前の湯女風呂を、丹前風呂と呼び、ここの湯女・丹前勝山を目当てに出入りする旗本奴たちが、髪型、広袖の着物、履物、刀の差し方、歩き方などを真似し、風流を争った。それが一種独特の伊達姿となり、流行った。これを丹前風と呼ぶ。
歌舞伎や舞踊における「丹前」とは、この風俗を様式化、舞踊化したものである。
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【読み】ゆな
【意味】
1.温泉宿にいて入浴客の世話や接待をする女。有馬(現・兵庫県神戸市)にいたものが有名。
*日葡辞書(1603‐04)「Yuna(ユナ)<訳>入浴の世話をする女」
*太閤記(1625)一六・秀吉公有馬御湯治之事「有馬中へ鳥目二百貫、湯女共に五十貫被下」
*浮世草子・好色一代男(1682)三・六「此徒(いたづら)、津の国有馬の湯女(ユナ)に替る所なし」
2.江戸・大坂などの風呂屋にいた一種の私娼。
*慶長見聞集(1614)四「ゆなぶろ繁昌の事<略>湯女と云て、なまめける女ども廿人、三拾人ならび居てあかをかき髪をそぐ」
*浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上・人倫「湯娜(ユナ)風呂屋物 猿」
*人情本・祝井風呂時雨傘(1838)三・序「風呂とは呼べど洗湯ならで、湯女(ユナ)の名残も上方のみ」
[語源説]
浴室を預り管理する役僧をユイナ(湯維那)といい、更に略してユナ(湯那)とよんだところから〔風呂と湯の話〕。
【読み】たんぜん
【意味】家庭でくつろぐとき、防寒用として衣服の上に重ね着する綿入れの男子の家庭着。
普通、浴衣の上に重ねて一つ前にあわせて着衣し、細帯を締める。
江戸時代初期、湯女風呂が流行し、江戸、堀丹後守邸前にある風呂屋を丹前風呂と呼び、それに通う男伊達の異様な風を丹前風といい、これが上方へ移って丹前とよばれ、防寒着の一種となった。
おかしなことに、語源元の関東では、褞袍(どてら)と呼ぶ。
【読み】ほう‐たい
【意味】蜂とサソリ。小さくても恐ろしいもののたとえ。
【文例】
「猛虎の猶予するは蜂蠆の螫を致すに如かず」<史記」淮陰侯伝>
《読み》もうこのゆうよするは、ほうたいのせきをいたすにしかず
《意味》猛虎はどんなに強くても、ためらっていては、蜂やサソリがちくりと刺すのにも及ばない。
《真意》力ある者でも決断力がなく実行しなければ、無力でなんの役にも立たない。
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【語彙説明】
〇螫(せき)・・・さす。毒虫がさす。毒をさされて赤くはれる。また、虫の毒。
【読み】うんちつ
【意味】虫を防ぐために芸草(うんそう)を入れた書帙(しょちつ)。
転じて、書物、書巻のこと。
書帙(しょちつ)とは、和本を包み保護する布張りの覆い。
【「芸」について】
国語審議会の改変で「芸」は、元々の「芸」と「藝」の二つの意味を持つようになった。
1.「藝」の略字としての「芸」。(新字体とされた)
現在では、主にこの意味だけで使われる。
【音読】ゲイ
【訓読】う(える)、わざ
2.本来の「芸」。
元々はこの意味だけだった。
【音読】ウン
【訓読】くさぎ(る)
【意味】草の名前、ヘンルーダ。ミカン科の多年草。強いにおいがあり、書物の虫食いを防ぐために用いられる。