黔突(けんとつ)

黔突

【読み】けん‐とつ

【意味】すすけて黒くなった煙突。

【故事諺1】孔子に黔突なし

【読み】こうしに けんとつ なし

【意味】孔子の家の煙突は煙で黒くなることがない。

【真意】孔子は世を救うために東奔西走して家に落ち着くことがなかった。

【故事諺2】孔席暖まらず墨突黔まず

【読み】こうせき あたたまらず ぼくとつ くろまず

【意味】孔子の座席は暖まる暇がなく、墨子の家の煙突は煙で黒くなることがない。

【真意】孔子と墨子は世を救うために東奔西走して家におちつくことがなかったということ。

〔班固‐答賓戯

躓礙/躓閡(ちがい)

躓礙

【読み】ち‐がい

【意味】つまづきとどまる。つまずいて、うまく進めない。

躓閡

【読み】ち‐がい

【意味】つまづきとどまる。躓礙に同じ。

 

『大漢和辞典』表記の「躓礙/躓閡」PDF

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【文例】「躓礙」を「つまづき」と訓読みする例

其國そのくにうちよりすべ躓礙つまづきとなる者またあくをなす人をおさめて之をの火に投入なげいるべし。

『新約聖書譬喩略解/第二 稗子からすむぎたとえ

<作者>紀好弼(き‐こうひつ)中国名。
出生名:ローズウェル・ホバート・グレイブス(Rosewell Hobart Graves)1833年-1912年。
アメリカ合衆国メリーランド州出身で、中国大陸においてキリスト教を宣教したバプテスト派牧師。

<訳者>安川亨

奕世(えきせい)

奕世

【読み】えき‐せい

【意味】《「奕」は重ねるの意》だいだい。累代。奕葉。

<参照:大漢和辞典 大修館書房>

累代

【読み】るい‐だい
【意味】《古くは「るいたい」とも》代を重ねること。代々。累世。
【例文】「累代の家宝」「累代の墓」

奕葉

【読み】えき‐よう
【意味】《「奕」は重ねる、「葉」は世の意》
世を重ねること。世々。代々。累世。

『漢検 漢字辞典』『大漢和辞典』表記の「奕世」PDF