「儒冠じゅかん 各おのおの 分ぶヲ守まもリ、紈袴がんこノ塵ちりヲ追おハズ」(文1)とは、どんな意味か? これだけ読んでも、残念ながら、ちっとも解らない。 この一文の元の文章を知って少し理解できる。 元の出典は、杜甫とほの …
カテゴリー「 漢詩・名文 」の記事
7件の投稿
【原文】學道無成鬢已華。 【読み下し文】學道がくどう成ること無く鬢已びんすでに華か。 【詩意】道を學んで成就じょうじゅせざる中うちに鬢びんは已すでに華白かはくとなる。 【出典】蘇東坡そとうばの詩「三朶花さんだか」 全文の …
『下谷叢話』に「江湖載酒甘薄倖」の一文がある。 解説者の読み下し文では、「江湖こうこ酒ヲ載のセテ薄倖はっこうニ甘あまンジ」としている。 「江湖」とはチャイナの揚子江ようすこうと洞庭湖どうていこだろうと想像する。 しかし、 …
題:泊秦淮 作:杜牧 煙籠寒水月籠沙 夜泊秦淮近酒家 商女不知亡國恨 隔江猶唱後庭花 題:秦淮に泊す 煙は寒水を籠め 月は沙を籠む 夜 秦淮に泊まりて酒家に近し 商女は知らず 亡国の恨み 江を隔てて猶お唱 …
翩翩濁世佳公子/翩々濁世之佳公子 【読み】へんぺん – じょくせ – の- かこうし 【意味】(平原君は)翩翩たる濁世の佳公子なり。 この軽々しく落ち着かない濁り汚れた世の中に於いても、(平原君は …
『輝ける闇』は開高健が、ベトナム戦争中、ルポライターとして米軍に従軍した体験談を小説化したものである。 この中に出て来る七言絶句の漢詩がある。 日本新聞の山田氏が、主人公に餞別せんべつにと言って贈った自作の詩である。 山 …
鴎外の漢詩の一片である。 【訓み下し文】一笑す 名優りて 質却って 孱きことを 【読み】いっしょうす めいまさりて しつかえって よわきことを 【訓み下し文】一笑す 名は優にして 質却つて 孱きことを 【読み】いっしょう …