矉ニ效フ

【読み】ひん に なら ふ 〔口語:ひんにならう〕

【意味】(『大漢和辞典』より)

古、越の美女西施が胸の痛のために顔をしかめたのを見て、其の里の醜婦みな之にまねて矉したので、里人が驚いて逃げ去つたといふ故事。
是非善悪を考へず強ひて他のまねをする喩。

〔荘子、天運〕西施病心而矉其里、其里之醜人見而美之、歸亦捧心而矉其里、
其里之富人見之、堅閉門而不出貧人見之、挈妻子而去之走、彼知美矉而不知矉
之所以美。

〔李白、效古詩〕蜂眉不可妬、況乃效其矉。

【他の辞書の解説】

善し悪しも考えずに、やたらに人のまねをする。また、他人にならって物事をするのを謙遜していう言葉。《「荘子」天運》

【類義語】顰に倣う(ひそみにならう)

 

效矉(ひんにならう)