『金色夜叉』は明治30年1月1日元旦から読売新聞に掲載された、尾崎紅葉の連載小説です。
前回は、当時の新聞を画像で紹介しました。
今回は、翌年(明治31年)に単行本化された書籍と、文字や文章を比較してみたいと思います。
まず、明治時代の新聞の『金色夜叉』の紙面を再掲します。
文を抜き書きする予定だったのですが、出来ない。
なぜなら、旧字体のフォントがコンピューター、ウェブ上に無いからです。
JIS(日本工業規格)の失敗です。(高島俊男先生の説です。『漢字と日本人』)
ともあれ、画像でしかお見せ出来ない。
明治30年の読売新聞に掲載された第一話の一部と、後年出版された単行本(復刻版)と、異なる点を矢印と赤い丸、または、赤い四角で囲みました。
是非、見比べて下さい。
先ずは、読売新聞に掲載された第一話の一部。
次が、後年出版された『精選 名著復刻全集 近代文学館 金色夜叉(前編)』の画像です。(画像2)
一つ一つの解説は、次回にします。
丁寧に見て頂く必要はありません。
とにかく、明治時代の人たちの、毎朝楽しみにしていた、その息遣いを感じ取って頂ければ・・・
いいかなあ~、と、思うのです。