池田蘆洲

〔いけだ ろしゅう、元治元年(1864)6月19日~昭和8年(1933)70歳没〕

漢学者。名はいんあざな公承こうしょう、通称は四郎次郎、蘆洲ろしゅうと号した。

大阪の人。東京に出て、三島中洲ちゅうしゅうの門に入り、陽明学を主とし、二松学舎専門学校、国学院大学の教授となる。

編著には、未完に終わった『史記補注』130巻のほか、『日本詩話叢書』10冊、『日本芸林叢書』10冊が刊行されている。

とくに『故事熟語大辞典』(1909初版)は、その後改定を加えて畢生ひっせいなりわいとなったが、
典拠を明示した類書の濫觴らんしょうとして、高く評価されている。

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)