中鎭/中鎮
【読み】ちゅう-ちん
【意味】僧職。古、寺院の役僧の鎭の第二等のもの。
〔類聚三代格、三〕大・中・少鎭、撿挍、目代等之類。
【参照】『大漢和辞典』 大修館書店
*****
〇「鎮」は、寺務を統括する僧侶の役職という意味があり、これは奈良・平安初期に見られた役職で、三綱(さんごう)のさらに上位に位置するものでした。
大鎮・中鎮・小鎮の別があった。
〇鎭/鎮(ちん)は、平安時代の尼寺の僧職の名称。大別当に同じ。
*****
おお‐べっとう【大別当】
〘 名詞 〙
① 院の別当の一つ。院庁(いんのちょう)の別当数名のうち、本官が大臣であるものを呼ぶ。鎌倉時代以降の称。執事別当。
② 鎌倉鶴岡八幡宮などの、社僧の役職名。
【参照】『日本国語大辞典』 小学館