切畳紙/裁片畳(きれたとう)

切畳紙

【読み】きれたとうがみ/きれたとう/きれたとうし

裁片畳

【読み】きれたとう

【意味】(「たとう」は厚紙を折りたたんだ小物入れの意)小切こぎれを入れる畳紙。

【例文】

「宮はわざ打背うちそむきて、裁片畳きれたたふうちかきさがせり」

〔『金色夜叉』前編 第五章、尾崎紅葉・著〕

現代口語訳:「宮はわざと背を向けて、畳紙たとうの中の端切はぎれものを探すふりをした」

註:「裁片畳」は「きれたとう」の当て字。裁断した小さな畳紙の意か。

 

『日本国語大辞典』の表記の「切畳紙」PDF