躓礙/躓閡(ちがい)

躓礙

【読み】ち‐がい

【意味】つまづきとどまる。つまずいて、うまく進めない。

躓閡

【読み】ち‐がい

【意味】つまづきとどまる。躓礙に同じ。

 

『大漢和辞典』表記の「躓礙/躓閡」PDF

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【文例】「躓礙」を「つまづき」と訓読みする例

其國そのくにうちよりすべ躓礙つまづきとなる者またあくをなす人をおさめて之をの火に投入なげいるべし。

『新約聖書譬喩略解/第二 稗子からすむぎたとえ

<作者>紀好弼(き‐こうひつ)中国名。
出生名:ローズウェル・ホバート・グレイブス(Rosewell Hobart Graves)1833年-1912年。
アメリカ合衆国メリーランド州出身で、中国大陸においてキリスト教を宣教したバプテスト派牧師。

<訳者>安川亨

奕世(えきせい)

奕世

【読み】えき‐せい

【意味】《「奕」は重ねるの意》だいだい。累代。奕葉。

<参照:大漢和辞典 大修館書房>

累代

【読み】るい‐だい
【意味】《古くは「るいたい」とも》代を重ねること。代々。累世。
【例文】「累代の家宝」「累代の墓」

奕葉

【読み】えき‐よう
【意味】《「奕」は重ねる、「葉」は世の意》
世を重ねること。世々。代々。累世。

『漢検 漢字辞典』『大漢和辞典』表記の「奕世」PDF

 

北叟笑む(ほくそえむ)

北叟笑む

【読み】ほくそ‐えむ

【意味】物事が思い通りにうまくいったとき、満足してひそかに笑う。

にやにやする。ほくそわらう。

【故事】「人間万事塞翁にんげんばんじさいおうが馬」の主人公である北叟が、喜憂に対して微笑した。

「北叟(ほくそう)」とは「北方の老人」の意味で、「塞翁」のこと。
「禍福いずれの場合も達観したように落ち着き払い、かつ喜ぶときにも憂うときにも少し笑みをたたえた」と伝えられた。

<人間万事塞翁が馬」の故事>(『淮南子えなんじ』人間訓より)

昔、中国北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、
胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。
やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。
人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」と言った。
すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の基になるだろう」と言った。
一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。
しかし、足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだという故事に基づく。
単に「塞翁が馬」ともいう。
人間は「じんかん」とも読み、「人類」ではなく「世間」を意味する。

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