人生は歩く影/人生は動く影/人生は歩きまわる影法師

人生は歩く影、哀れな役者に過ぎない。/人生は歩きまわる影法師、あわれな役者だ。

【原文】 Life’s but a walking shadow, a poor player.

【真意】人間というのは影のようにはかない存在で、哀れな役を演じているにすぎない。
運命に対する人間の無力さを表現している。

【解説】シェイクスピアの名言の一つ。
『マクベス』は、スコットランドの将軍マクベスを主人公とした悲劇です。彼は妻と共謀してスコットランド王ダンカンを殺し、王位に就く。ところが、様々な重圧に耐えられずに錯乱して暴政を行い、王子や貴族の復讐に敗れてしまう。マクベスが追い詰められ、最後の頼みの綱だった妻の死を突きつけられた際の台詞。

ウィリアム・シェイクスピア
(16~17世紀イギリスの劇作家・詩人、1564~1616、享年51歳)

シェイクスピア

簡潔こそは、智慧の心臓である。/簡潔こそが叡智の真髄である。

簡潔こそは、智慧(ちえ)の心臓である。/簡潔こそが叡智(えいち)の真髄である。

【原文】 Brevity is the soul of wit.

「簡潔さは言葉の命」と和訳する人も居ますが、これでは響かない。

短い話、簡潔な文章を心掛けたい。

【出典】シェイクスピア『ハムレット』

【追記】内大臣ポロニウスが、王のクラウディウスと王妃のゲルト・ルードに、彼らの息子ハムレットの精神状態を説明している場面。

福田恒存の名訳。

原文の前後:
Therefore, since brevity is the soul of wit.
And tediousness is limb and outward flourishes, I will be brief.

Your noble son is mad…….
和訳:
したがひまして、簡潔こそは、智慧の心臓、冗漫はその手足、飾りにすぎませぬがゆゑに、ひとつ手っとり早いところを申しあげます。

—- 王子ハムレット様は気ちがひ、はいあへて気ちがひと申しあげまする。—–

ウィリアム・シェイクスピア
(16~17世紀イギリスの劇作家・詩人、1564~1616、享年51歳)

羞恥は青春の飾りであるが、老年では滑稽である。

羞恥は青春の飾りであるが、老年では滑稽である。

【読み】しゅうちは せいしゅんのかざりであるが、ろうねんは こっけいである
【意味】若い人が恥ずかしがるのは美しくもあるが、年寄りが恥ずかしがって主張すべきことも主張できなくてはお粗末。
人は年齢相応の言動が大切である。

アリストテレス(BC384~323、ギリシャ哲学者)