鴨言
【読み】おうげん
【意味】人言を善くするといふ鴨。
【参照】『大漢和辞典』 大修館書店
縦書きで見る『大漢和辞典』表記の「鴨言」PDF

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二文字三文字熟語
【読み】なつ-いん
【意味】
「押印」と「捺印」と「押捺」は、いずれも判子を押すことだが意味が若干異なる。
「捺印」は、当用漢字の制定により、「捺」が当用漢字外となった為、「押印」に代用された。よって、「捺印」が由緒ある正統な熟語である(笑)。
ちなみに、「判子」は当て字です。「判子」の正式名称は「印章」です。
「捺印」は、判子を押すことのほか、押した印影についてもいう。
「押捺」は、判子を押すことのほか、指紋を押すこともいう。
一般的に指紋を押すことは少ない為、押捺は滅多に使われない。
ここで言う印判は、苗字だけの同一規格大量生産(例「シャチハタ」)のようなものではなく、木彫りなどで、印影が異なるものを指す。
後者(木彫りなどで印影が異なる)の判子を役所で登録すると実印となる。
実印は、苗字だけでなく名前も彫られた印判を用いることが一般的である。
通常「印鑑」は実印のことである。
「署名捺印」と「記名押印」という組み合わせで用いられる。
一般的、署名(本人が自筆で氏名を書いたもの)に印を押す際は「捺印」と使われる。
本人の自筆ではなく、記名(代筆やゴム印などで氏名を記したもの)に印を押す際は「押印」と使われることが多い。
ちなみに、署名と記名には証拠能力の違いがある。署名の方が証拠能力が上である。
荻
【読み】おぎ
【意味】
イネ科ススキ属の植物の一種である。
草丈は1~2.5m程で、河川敷などの湿地に群落を作る身近な多年草である。


【読み】きゃら
【意味】
香木の「沈香」の中で最も品質が高く、特別な香りを放つ最上級のものを「伽羅」と呼びます。
ベトナムの一部の地域でのみ産出される非常に貴重な香木で、その芳醇で深みのある香りは古来より日本やチャイナで珍重されており、高価な価格で取引されている。

〔伽羅の特徴〕
最高級の香木:沈香の中でも、樹脂の含有量が多く、複雑で重厚な香りを放つものが伽羅と呼ばれる。
産地と資源の希少性:ベトナムなどの一部地域にのみ生育する沈香樹という特定の木から採取されます。資源が限られており、現在では入手困難となっている。
深い香りの種類:甘味、辛味、苦味、酸味、鹹味といった複雑な香りの要素を持ち、香木の中でも特に幽玄で馥郁とした香りが特徴です。
歴史と文化:日本書紀にも名が記される古の時代から貴ばれ、足利義政や織田信長のような歴史上の人物も好んで使用したと伝えられている。
用途:主に香道や線香、お香の原材料として利用されます。
価格:希少性が高いため、非常に高価な香木として知られている。
語源:サンスクリット語の「倶利迦羅」に由来する。

【読み】ときん
【意味】
主に修験道の山伏が着用する黒い布製の小さな頭巾で、顎の下の紐で結びます。
頭頂部には十二の襞があり、これは仏教の「十二因縁」を表すほか、山の悪気を防ぐ意味があるとされている。

【読み】きしょう
【意味】
本来「旗印」を意味する言葉で、現在では、学校、会社、役職、資格などを象徴する、帽子や衣服に付けられるバッジやメダルのようなしるしを指します。身分、所属、功績、技能などを示す役割があり、校章、社章、胸章、襟章、腕章など、身につける場所や用途によって様々な種類があります。
「徽」という漢字は、常用漢字に入っていないことから「記章」と記された。ししかし、「徽章」と「記章」は、意味が異なります。
「記章」は、本来、記念に与えられるしるしのことを指します。
従って、我々がイメージしている「記章」は「徽章」と書くのが正しい。
【徽章の種類】
〔用途によるもの〕
校章・園章:学校や園の歴史や特徴、目指す姿を象徴。
社章:会社や組織のロゴマークやエンブレムを模したもの。
リボン徽章(コサージュ):式典などで来賓や参加者が胸元につける花飾りタイプ。
〔身につける部位によるもの〕
胸章(きょうしょう):胸元につけるバッジやメダル。
襟章(えりしょう):襟元につけるもの。
腕章(うでしょう):腕につけるもの。

【読み】きぼく/かめのうら
【意味】
中国古代、殷の時代に行われた占い。
亀の腹甲や獣の骨を火にあぶり、その裂け目(いわゆる亀裂)によって、軍事、祭祀、狩猟といった国家の大事を占った。
その占いのことばを亀甲獣骨に刻んだものが卜辞、すなわち甲骨文字であり、卜という文字もその裂け目の象形である。
亀卜は数ある占いのなかでも最も神聖で権威があったが、次の周代になると、筮(易占)に取って代わられ、次第に衰えていった。
亀卜の風習は日本にも伝えられ、神奈川県三浦市の間口洞穴からはすでに五世紀のものと推定される遺物が出土している。〔引用事典:世界大百科事典〕
令制による卜の一種。「かめのうら」とも読む。
日本固有の卜占は、太占と呼ばれ、鹿の肩骨を焼いて占ったが、
中国から亀甲による卜法が輸入されると、朝廷ではこれを採用した。
亀卜は神祇官が司り、20人の卜部が担当。
亀甲は、紀伊、阿波、土佐、志摩の各国の産物によった。
卜法は、亀の甲にあらかじめ一定の線を描き、焼き現れる縦横の文によって吉凶を占い、これにより、祀るべき神、祭の日時、場所などを決めた。
対馬、壱岐、伊豆には、この卜法を世襲する卜部がいた。
亀卜は陰陽寮で行う式占と併用され、官寮がその判を異にするときは、特に官卜に従う例であった。〔引用事典:ブリタニカ国際大百科事典〕


【音読み】とうゆ
【訓読み】きりあぶら
【意味】
1.アブラギリの種子から得られる赤黄色の油。乾燥が速く、耐水性がある。日本では古くから桐油紙・番傘などに使用。
2.「桐油紙」「桐油ガッパ」の略。

【読み】こう-らん
【意味】
1.橋・回廊・廊下などにつけた欄干。擬宝珠勾欄・回り勾欄などがある。
2.牛車の前後の口の下の方にわたした低い仕切り板。《高欄》
3.椅子のひじかけ。《高欄》
4.チャイナ宋代の都市の盛り場にあった演芸場。舞台に勾欄(欄干)をめぐらしていたことによる名という。


【読み】さい-ひ
【意味】
1.柴で作った粗末なとびら。柴の戸。柴門。
2.粗末なわびしいすまい。わびずまい。

