擦る『類語新辞典』

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金を溝(どぶ)に捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『類語新辞典』(昭和56年発行) 「747取引」の欄では、「擦る」のみ1つを選んでいる。しかし、後の『類語国語辞典』(昭和60年発行)では、「擦る」「摩る」の2つを選んでいる。

「する」類語新辞典

 

擦る、摩る『類語国語辞典』

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金をどぶに捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『類語国語辞典』(昭和60年発行) 746費用の欄
「擦る」「摩る」を選んでいる。
しかし、前の『類語新辞典』(昭和56年発行)では「擦る」のみ1つ。

 

擦る、摺る『日本国語大辞典』 

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金をどぶに捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『日本国語大辞典』
文例で「擦る」「摺る」を示している。

 

擦る、摺る、磨る『新明解国語辞典』

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金をどぶに捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『新明解国語辞典』は、
「擦る」を主とし「摺る」「磨る」を併記している。

「する」新明解

新明解国語辞典

 

擦る『古典基礎語辞典』

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金をどぶに捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『古典基礎語辞典』
日葡辞典(日本語⇔ポルトガル語)に「擦り」と説明されていると載っている。

「する」古語辞典

 

擦る、摩る『類語大辞典』

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金をどぶに捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『類語大辞典』(平成14年発行)は、
「擦る」を主とし「摩る」を併記している。

「する」類語辞典

「する」類語辞典

擦る『漢検 漢字辞典』

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスった」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金をどぶに捨てる様な行為。「失った」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか。

調べた結果、「擦る」が妥当だと結論した。<結論の記事はこちら>

その過程で調べた辞書ごとの内容を記事とした。

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『漢検 漢字辞典』(平成13年発行)は、
「擦る」のみを選んでいる。

する(漢検辞典)

漢検辞典

 

擦る(する)・・・賭け事などによって、持っているお金をすべてなくす。

「パチンコで有り金をスってしまった」「競馬で大金をスった」「信用取引で財産をスる」
の様に、ギャンブルなどで一瞬のうちにお金を使い果たしてしまう。
お金を溝(どぶ)に捨てる様な行為。「紛失」と違い本人の恥じらいがにじむ。

そんな意味の「する」とは、どんな漢字を用いるのか?

「する」には同訓異字の漢字が、
「擦る」「摩る」「磨る」「摺る」「擂る」「掏る」「刷る」「搨る」
など幾つか有る。

そのうち、前述の意味の候補は、「擦る」「摩る」「磨る」「摺る」「擂る」の6である。

詳しく調べて当然の1つに限定してやろうと意気込んだが、最終的には多数決せざるを得なかった。

調べた結果を先に言うと、

【結論】

「賭け事などによって持っているお金をすべてなくす」意味の「する」の漢字は、「擦る」が最も妥当だと思う。次点は「摩る」だろう。

【決定理由】
理由は、3つ。
1つ目は、大野晋氏が『類語新辞典』で選んでいたこと。
2つ目は、『日本国語大辞典 第二版』に文例が記載されていたこと。
「財産を擦ったってかまやしない」(『家族会議』横光利一)
3つ目は、『漢検 漢字辞典』(発行:漢検協会)で採用されていたこと。

【辞典に書かれていた意味】
すりへらしてなくしてしまう。費やす。使いはたす。
賭け事などによって、持っているお金をすべてなくす。

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ウエブ上で調べると、「擦る」「摩る」「磨る」が候補で、多数決なら「擦る」が優勢だ。
『コトバンク』は、「擦る」「摩る」。(『大辞林』第三版の解説より)
『漢字ぺデイア』は、「擦る」。(漢検協会の提供)
『デジタル大辞泉(小学館)』は、「擦る」「摩る」「磨る」。
『漢字辞典』は、「擦る」。
『広辞苑無料検索』は、「摩る」。<明鏡国語辞典3266では「擦る」とも併記>

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図書館で調べると、「擦る」「摩る」「磨る」「摺る」が候補である。

1.『日本国語大辞典 第二版』(小学館)の文例に「擦る」「摺る」の2つがあった。
「財産を擦ったってかまやしない」(『家族会議』横光利一)
「首尾よく借りた三両を、十両に仕ようと思ふ壺がからりと外れ、元手までも摺って仕まった素寒貧」
(『人情本・恩愛二葉草』畠山人)
2.『類語新辞典』(角川書店 著:大野晋)で「擦る」のみ選んでいたが、
後の『類語国語辞典』で「擦る」を主とし「摩る」も併記している。
3.『類語大辞典』(講談社)では、「擦る」を主とし〔「摩る」とも書く〕と併記している。
4.『新明解国語辞典』(三省堂)では、「擦る」とし〔「摺る」「磨る」とも書く〕と併記している。
5.『古典基礎語辞典』(角川学芸出版 編者:大野晋)では、「擦る」の解説項目で次の様に記載されている。
〔⑥すり減らして使い尽くす。「比喩xxx(擦り切った人、または、擦り切り)。
貧乏で、すでに使うべきものを何も持ってない人」<日葡>〕
6.『漢検 漢字辞典』(発行:日本漢字能力検定協会)では、「擦る」を採用している。
7.ちなみに『広辞苑 第三版』(岩波書店)では、「摩る」「擦る」「磨る」「擂る」の欄で、特に限定していない。

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鼾を掻く(いびきをかく)赤っ恥を掻く(あかっぱじをかく)

鼾を掻く(いびきをかく)
赤っ恥を掻く(あかっぱじをかく)
べそを掻く(べそをかく)

掻(搔)く
【読み】か‐く
【意味】あまり好ましくないものを表面にだす。
1.恥などを身に受ける。「赤っ恥を掻く」
2.涙や汗などをからだの外に出す。「寝汗を掻く」「べそを掻く」
3.いびきを立てる。「高いびきを掻く」

【その他の意味】
「掻く」の意味には、「指先やつめ、またはそれに似たもので物の表面を強くこする。」など多数ある。
今回は、前述の表記だけに限って妥当な漢字として調べた。