伽羅
【読み】きゃら
【意味】
香木の「沈香」の中で最も品質が高く、特別な香りを放つ最上級のものを「伽羅」と呼びます。
ベトナムの一部の地域でのみ産出される非常に貴重な香木で、その芳醇で深みのある香りは古来より日本やチャイナで珍重されており、高価な価格で取引されている。
〔伽羅の特徴〕
最高級の香木:沈香の中でも、樹脂の含有量が多く、複雑で重厚な香りを放つものが伽羅と呼ばれる。
産地と資源の希少性:ベトナムなどの一部地域にのみ生育する沈香樹という特定の木から採取されます。資源が限られており、現在では入手困難となっている。
深い香りの種類:甘味、辛味、苦味、酸味、鹹味といった複雑な香りの要素を持ち、香木の中でも特に幽玄で馥郁とした香りが特徴です。
歴史と文化:日本書紀にも名が記される古の時代から貴ばれ、足利義政や織田信長のような歴史上の人物も好んで使用したと伝えられている。
用途:主に香道や線香、お香の原材料として利用されます。
価格:希少性が高いため、非常に高価な香木として知られている。
語源:サンスクリット語の「倶利迦羅」に由来する。