錢 儀吉/藹人

【読み】せん-ぎきつ/あいじん

【略歴】

清、嘉興の人。陳羣の曾孫。字は藹人あいじん。號は衎石・心壺。嘉慶の進士。
庶吉士より主事となり、戶科給事中に至る。經學は故訓を講求し、史を讀み地理に長じ、文章に巧。
罷官後、廣東學海堂・河南大梁書院に主講となること敷十年。
清代の文集千餘家を集め、名人の事状を節録して碑傳集を輯し、又、宋元以来の經説を搜刻して經苑を作る。
書室を颶山樓といふ。著に颶山樓集・衎石齋記事稿・刻楮集・旅逸小稿がある。
〔清史稿、四百九十一〕・〔清史列傳、七十三〕・〔碑傳集補、十〕。

錢儀吉、字は藹人

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【追記】

日本では、「錢儀吉」より字の「藹人」の方がよく知られているようなので、タイトルに加えた。生没は不詳。

藹人(錢儀吉)

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