龕像

【読み】がんぞう

【意味】壁面などを彫りくぼめた龕の中に彫り込んだ像。小型の厨子ずし内に安置された仏像なども龕像という。

元来はインドや中国の石窟せっくつ寺院などに彫り込まれた龕像を模して独立させたもので、日本の古い遺品には大陸からの将来とみられるものが多い。

高野山金剛峰寺こんごうぶじの「枕本尊」といわれる『諸尊仏龕』 (国宝)、厳島神社の『釈迦、諸尊箱仏』などはその例。
小型の龕像は遊行の僧などが旅行中の持仏、守本尊として持歩いたものが多い。

【読み】がん
【意味】仏像を納めるため、岩壁を掘りくぼめた場所。古くインド、中国にその例がみられる。
のち扉つきの厨子に仏像を安置したものを仏龕ぶつがんという。

 

 

龕像

四川省の龕像

四川省の巴中南龕はちゅうなんがんは、化成山上にある摩崖造像群で、唐代の窟龕を中心に176龕、2,700余の造像が現存している。

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