干支(かんし、えと)について [Wikipediaより抜粋]

干支は、十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞。
古代チャイナにはじまる暦法上の用語。
暦を始めとして、時間、方位、ことがらの順序などに用いられる。
六十干支(ろくじっかんし)、十干十二支(じっかんじゅうにし)、天干地支(てんかんちし)ともいう。

〔十干と十二支〕

十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなり、
十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類からなっており、これらを合わせて干支と呼ぶ。

〔干支の60回について〕

10と12の最小公倍数は60なので干支は60回で一周するが、干支の組合せはすべての組合せの半数しかない。
例えば、一覧01〜60で5回ある「子」のうちに、「甲子」はあるが「乙子」はない。
これは、10と12に共通の約数2があるので、干支の周期が積の120ではなく、最小公倍数の60になるからである。

 

〔日本の「えと」の間違い〕

日本においては「干支」を「えと」と呼んで、「ね、うし、とら、う、たつ・・・」の十二支のみを指すことが多いが、
本来、「干支」は十干と十二支の組み合わせを指す語である。

「えと」は十干において「きのえ(甲)」「きのと(乙)」「ひのえ(丙)」「ひのと(丁)」と陽陰に応じて「え」「と」の音が入ることに由来する。

すなわち、「えと」の由来は十干であるのに、「ね、うし、とら、う、たつ・・・」と呼んでいるのは十二支で、二重の誤りをしている。