大兒小兒/大児小児

【読み】たいじ-しょうじ

【意味】

兄と弟。轉じて、二人のすぐれた人物の長者を大兒、幼者を小兒といふ。

〔後漢書、禰衡傳〕衡唯善魯國孔融及弘農楊脩、常称曰、大兒孔文擧、小兒楊徳祖、餘子碌碌、莫足數也。

〔杜甫、最能行〕小兒學問止論語、大兒結束随商旅。

〔杜甫、徐卿二子歌〕君不見徐卿二子生絶奇、感應吉夢相追随、孔子釋氏親抱送、並是天上麒麟兒、大兒九齢色清徹、秋水爲神玉爲骨、小兒五歳氣食牛、滿堂賓客皆廻頭、吾知徐公百不憂、積善袞袞生公侯、丈夫生兒有如此、二雛者名位、豈肯卑微休。

【参照】『大漢和辞典』 大修館書店

【出典】『下谷叢話』 永井荷風・著 岩波文庫 2000年9月14日発行 156頁