唐臼
読み:からうす/とううす
意味:江戸時代の脱穀具。搗き臼の一種。
臼は地面に固定し、杵をシーソーのような機構の一方につけ、足で片側を踏んで放せば、杵が落下して臼の中の穀物を搗く。米や麦、豆など穀物の脱穀に使用した。踏み臼ともいう。〔wikipedia〕
すり臼系統の唐臼は、上臼に取り付けた遣木 (やりき) を数人で回し、籾 (もみ) がらをのぞいて玄米にする。
寛永初年(16世紀前半)にチャイナからもたらされ、従来の木の臼より能率がよく、享保(1716〜36)頃から普及。
つき臼系統の唐臼もあり、これは臼の部分を地面にすえ、杵にあたる部分を足で踏み、脱穀する。
〔出典:旺文社日本史事典〕
てこの原理を応用した足踏み式の臼。臼と杵を取付けた棹木(さおぎ)から成り、支点をはさんで棹木の一方の端を踏んで用いる。
日本では平安時代の文献にすでに現れているが、一般に普及したのは江戸時代になってからで、初め米屋などで米の精白に用いられていたものがのちに農家にも広まり、籾ずりなどにも用いられた。
〔出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典〕