上開【読み】じょうかい

上品開【読み】じょうぼんかい

【意味】〔隠語〕「開」は「ぼぼ」と読み、女陰のこと。

江戸時代、「上開」「上品開」は、女性器の一級品のことを指した。
具体的には、締まりの良い膣のことで、「巾着ぼぼ」や「蛸つび」が有名。

【解説】

江戸の春本・春画にはしばしば「上開」が登場し、「巾着ぼぼ」と「蛸つび」が有名である。
「ぼぼ」、「つび」はともに女性器のことで、当時の人々の話し言葉だった。
日常的に使われていた江戸の隠語だ。

「巾着ぼぼ」は、入口が巾着のようにキュッと締まる上開。
「蛸つび」は、蛸の吸盤のように吸いついてくる上開。

文例:『艶本常陸帯』(喜多川歌麿、寛政十二年)に次のような表現がある。

女と情交しながら男が、「くわえて引くようだ。これがほんの蛸とやらか」と感激する。