『現代暇名遣批判と今後の國語教育』は、国語教師を目指す方は、是非読んで欲しい一冊だ。

著者は、太田行藏氏。

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昭和21年(1946年)に第11回国語審議会の答申により「現代かなづかい」が告示される。

同じくして「当用漢字」の漢字制限及びローマ字教育といった一連の国語改革が行われた。

これらの国語改革と称する変更が、如何に愚かであったか。

多くの国語学者が反対し、論破しているにも拘わらず、時の政府は、施行した。

その背景にあったのは、 新聞社の後押しがあったからだ。

更に、日本人の識字率の高さを知らなかったGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)も口添えした。

2023年、米国のラーム・エマニュエル駐日大使が、「LGBTQなど性的少数者の人権保障を前提に日本も法整備すべきだ」と日本政府に強く抗議し、岸田前首相は、あっという間に進めた。これと一緒。愚行だ。

新聞社は、世界で最も手間のかかる凸版印刷(植字)に頭を悩めていた。

漢字制限をして貰えば、植字作業は一気に半分以下に減る。

これもまた愚行。20年後にコンピュータ化され、植字なんて作業は無くなった。今も昔も、新聞社は・・・。

渡りに船だったのだ。

日本の文化なんて関係ない。